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東海大学農学部農学教育実習センター(熊本県南阿蘇村)
4月16日の熊本地震本震で、南阿蘇村にある東海大学農学部が大きな被害を受けました。農学教育実習センターも、実習棟の損壊、
農産加工場の機材の破損などの被害を受けたほか、停電・断水が発生しました。実習センターの技術職員の自宅でも、全壊などの被害が出ています。
こうしたなか、震災当夜は、いち早く大学に駆けつけた農場職員が、作業車で損壊した道路を均して体育館への避難路を確保するなど活躍しました。
乳牛は乳搾りをしないと病気になりますので、大学本部から届けられた発動機で搾乳機を動かしました。今も断水が続いていますが、阿蘇は湧水の豊富な土地柄ですので、
1kmほど離れた水源地からタンクに水を汲み、センターまで運びこんで、動物・植物の世話をしています。
職員一同の努力の甲斐があり、また日頃から阿蘇らしい放牧主体の飼育法であることも幸いして、牛・豚・羊などすべての家畜が元気です。震災後に生まれた子牛もいます。
花や野菜も順調に育って出荷時期となり、南阿蘇村の避難所の美化や学校給食のために提供してします。
被災した実習センターの事務室
被災直後のマリーゴールドの苗 職員の世話できれいに咲きそろった
震災後に生まれた子牛と母牛 元気に育っている子豚たち
毎日何度も水源地から運搬 牛たちの様子をみる職員